ネットワーク機器ってたくさんのメーカーが出していますよね。
筆者もたくさん悩んでネットワーク機器のメーカーを選定してきました。
ここでは私がネットワーク・インフラエンジニアとして働いたときに、ありがたいことに機器選定をさせてもらった経験から、
どのメーカーを選べばよいか個人的雑感を書きます。


「ネットワーク機器ってどのメーカーを使えばいいんだろう」

「やっぱり国産メーカーがサポートも安心かな?」

「世界中で使われている信頼性がある外資系の大企業がいいかな?」

「他メーカーと比べて値段が安い気もするけどだいじょうぶかな?」
どのメーカーを選べばよいか決まると、あとはメーカーのサイトで必要な情報(ポート数、PoE有無、L2/L3、etc)をフィルタリングできますので、購入すればよい機器を選定できます。
この記事を読んで、

「ネットワーク機器を選ぶ基準がわかった!」

「国産・外資系メーカーの違いがわかった!」
このようなみなさんの悩み解決につながれば幸いです。
なお今回は下記製品に照準を当てています。その他機器(ファイアウォール、ルータ等)については別記事にします。
- レイヤ2スイッチ
- レイヤ3スイッチ
- 無線アクセスポイント
規模別のネットワーク機器メーカーの選び方解説
【結論】規模と予算別にまとめました
下記表にまとめました。通じてみなさんにおすすめするのは「国産」メーカーです。
規模 | 予算 | メーカー | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
小規模 | 低予算 | Buffalo https://www.buffalo.jp/biz/ | ・低価格 ・GUIで設定可能 | ・管理性が弱い |
小規模 | 中予算 | YAMAHA https://network.yamaha.com/ | ・GUIで設定可能 ・無料で高機能の管理ソフト | ・価格がそこそこ |
中規模 | 中予算 | YAMAHA https://network.yamaha.com/ | ・GUIで設定可能 ・無料で高機能の管理ソフト | ・管理数が増えると管理ソフトが重い ・機器種類が少ない |
中規模 | 高予算 | AlliedTelesis https://www.allied-telesis.co.jp/ | ・高い管理性 ・機器種類が豊富 | ・管理ソフトが有料 |
詳細を確認する場合は続きもご覧ください。
小規模で可能な限り費用を抑えたい
おすすめするのはBuffalo(バッファロー)です。
URL:https://www.buffalo.jp/biz/
Buffalo製品をおすすめする最大の理由は「低価格」です。
つまり予算が無いときに第一選択肢にあがります。

「価格が安いと信頼性や安定性はだいじょうぶなのかな?」

「もちろん低価格ですが信頼性や安定性など品質に全く問題はありません。」
むしろこれだけの信頼性・安定性をこの低価格で実現していることがすばらしいです。
低価格でネットワーク機器がほしいときはほぼ定番ですね。初めて法人向け機器を触る、ネットワーク管理を初めて行う、方にもおすすめです。
とくに2023年から販売されている「法人向け レイヤー2Gigaスマートスイッチ BS-GS21シリーズ」は、スイッチの管理インタフェース向けの基本性能がUpされていて非常に使いやすくなりました。(価格はすこし高くなってしまいましたが。)「BS-GS21シリーズ」については別記事で紹介しようと思います。
小規模で費用を抑えたいが信頼性も欲しい(費用が少しかかってもよい)
おすすめするのはYAMAHA(ヤマハ)です。
URL:https://network.yamaha.com/
YAMAHAはルーターのイメージが強いですが、スイッチとアクセスポイントも自信をもっておすすめできます。Buffaloより少し費用が高くなりますが、その分管理しやすくなります。

「価格が高くなるならどんなメリットがあるの?」

ずばり、YAMAHA製スイッチを管理できる「L2MSマネージャ機能」です。
L2MSマネージャ機能については別記事で紹介しようと思いますが、スイッチを購入すれば追加費用なしで下記のような機能をすべて利用できます。
- スイッチ、無線APを1画面で表示できる
- スイッチ、無線APに接続されている機器(PC、プリンタetc)を管理できる
- コンフィグを一元管理できる
- スイッチの設定を一元管理し設定をすることもできる(一部型番)

「個人的には大規模以外はすべてYAMAHA製でよいと思っています。」
中規模で信頼性が欲しい(費用がかかってもよい)
おすすめはAlliedTelesis(アライドテレシス)です。
URL:https://www.allied-telesis.co.jp/

「信頼性といったら、外資系のciscoが有名だよね?ciscoじゃだめなの?」

「価格面と日本語インタフェースと何より公式の日本語マニュアルの充実さから選びました」
上記のとおりですが、価格面と日本語インタフェースと日本語マニュアルの充実さからAlliedTelesisをおすすめします。
もちろんciscoも検索すれば事例も多いですし日本語マニュアルもありますが、AlliedTelesisは公式の日本語マニュアルが非常にすばらしいです。ほぼすべて、公式マニュアルで構築に困ることがありません。
価格面でもciscoより低く設定されています。

「YAMAHAより高くなるけどメリットがあるの?」

(お金はかかりますが)管理ソフトが充実しています。
管理ソフトは「VistaManager」です。使用するには専用のサーバーやアプライアンス、もしくは高価格帯のスイッチ・ルータが必要になりますが、高機能の管理ソフトになるため、YAMAHAのL2MSマネージャでは管理できない情報も管理することができます。
またYAMAHAより機器種類も豊富で、ほしい機器に困ることがほぼ無いですね。
まとめ
結論でも提示した表を再掲します。
規模 | 予算 | メーカー | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
小規模 | 低予算 | Buffalo https://www.buffalo.jp/biz/ | ・低価格 ・GUIで設定可能 | ・管理性が弱い |
小規模 | 中予算 | YAMAHA https://network.yamaha.com/ | ・GUIで設定可能 ・無料で高機能の管理ソフト | ・価格がそこそこ |
中規模 | 中予算 | YAMAHA https://network.yamaha.com/ | ・GUIで設定可能 ・無料で高機能の管理ソフト | ・管理数が増えると管理ソフトが重い ・機器種類が少ない |
中規模 | 高予算 | AlliedTelesis https://www.allied-telesis.co.jp/ | ・高い管理性 ・機器種類が豊富 | ・管理ソフトが有料 |
またこちらも再掲になりますが、ネットワーク機器のメーカーが決まると、あとはメーカーのサイトで必要な情報(ポート数、PoE有無、L2/L3、etc)をフィルタリングできますので、購入すればよい機器を選定できます。
今回おすすめしたメーカーはどれも自信をもっておすすめできます。ぜひネットワーク機器選びのご参考にしていただければと思います。
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