筆者のポートアサイン図の作り方を実際の様式(ダウンロード可)を用いて解説します。
要約
- 実際に使えるポートアサイン図が作れる
- ポートアサイン図と実機が同じイメージになるのでイメージしやすい
- 図と実機が同じイメージなのでコンフィグに落としやすくかつ間違いもみつけやすくなる
ポートアサイン図作成の工夫
筆者のポートアサイン図を作るときはなるべく実機に近いイメージでつくるようにしています。実機と同じイメージにすることで、下記の利点があります。
- 物理結線がわかりやすい…これが結構重要で、
①LANケーブルを接続するときに間違えづらい
②ポートがどこを指しているかわかりやすい という利点があります - 作って楽しい(主観です)
- 見ていて楽しい(主観です)
- 管理していて楽しい(主観です)
様式(ダウンロードリンク)
それでは実際の様式を下記からダウンロードください。
解説
様式について解説していきます。
ヘッダー部
ヘッダー部にはスイッチの管理情報を入力します。
重要なのは「ひと目で見て何のスイッチかわかること」です。
スイッチ名・・・スイッチのホスト名
役割・・・スイッチの役割(例.2階フロアスイッチ、〇〇会社コアスイッチ、△△サーバスイッチ)
設置場所・・・スイッチの物理配置場所(例.2階EPS内、配電盤内、〇〇用サーバラック 42U)
機種名・・・スイッチのメーカー名と機種名・型番
管理IP・・・スイッチへアクセスできる管理IPアドレス(例.192.168.1.xxx、VLAN1 192.168.1.yyy)アクセスするためのID・PASS等を載せてもいいですがその分セキュリティが下がりますのでご注意
更新日、作成者、版数・・・ファイルの管理情報を入力
外観・・・スイッチの外観を貼り付け(外観がわかるとスイッチを見つけやすくなります)
余談ですが筆者は版数を下記のように管理しています。ご参考に。
版数:第 x.y 版
x・・・メジャーアップデート用
0:完成(納品)前の状態、実機にコンフィグを落とし込んでいない状態
1:完成(納品)後の状態、実機にコンフィグを落とし込んでいる状態
以降カウントアップするときは、スイッチに大きな変更が加わったとき(例.スイッチが単一構成→スタック構成になった、ネットワーク変更により管理するVLANが大幅に増えた、機器更新によりスイッチ機種が変わった)
y・・・マイナーアップデート用
カウントアップするときは、スイッチに軽微な変更が加わったとき(例.ポートのVLAN-IDが変わった、UnTAG→TAGポートになった、接続先の機器が変わった)
なお誤記や表現の修正(説明を変更したなど)は特段版数を変更しません。
メイン部
メイン部にはスイッチの設定情報を入力します。
ここでも重要なのは「ひと目で見てスイッチの設定情報がわかること」です。
タイプ・・・ポートのタイプ(例.1000BASE-T、SFP/SFP+)
説明・・・ポートの接続先の説明、ここではわかりやすい名称を設定(例.無線APP1、モジュラージャック1、幹線)
箇所・・・ポートの接続先の設置箇所(例.2F 事務室、2F 入口、1F サーバ室)
特殊用途・・・ポートの特殊設定(例.LAG(LACP)1、LAG(static)2 (番号はLAGの番号))
PoE・・・ポートのPoE設定、設定しているところのみ、設定している供給電力を入力
接続先種類・・・ポートの接続先の説明、ここは正式名というかホスト名を設定(例.AP-2F-1、Camera-2F-1、SV1 LAN1、CSW#1 23p)
ポート・・・ポート番号とLinkUpしているかLinkDownかを色分け
VLAN・・・ポートのVLAN-ID、TAGポートの場合は「TAG」と表記
また余談ですが、LANケーブルのテプラも重要です。接続先と接続元をわかりやすく表記します。下記のような情報を表記します。ポートアサイン図ができていればすぐできます。
From:FSW-2F-1 1p (ポートアサイン図の「スイッチ名」+ポート番号)
TO:AP-2F-1 (ポートアサイン図の「接続先種類」)
Location:2F 事務室 (ポートアサイン図の「箇所」)
終わりに
ポートアサイン図は作っていてとてもわくわくするものです。(筆者だけかも)
ぜひポートアサイン図をつくって、スイッチ管理を楽しみましょう。
- スイッチ管理はこわくありません、楽しんでやりましょう!
- ネットワーク管理をできるようになりましょう!
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